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3つの幹細胞の成り立ち〈体性幹細胞編〉

第9回目:3つの幹細胞の成り立ち〈体性幹細胞編〉

ここまでES細胞とiPS細胞について概要を説明してきました。いずれの幹細胞も何にでも分化できる能力を持っていますが(多能性幹細胞)、ES細胞については主に倫理的な側面の課題、iPS細胞についてはがん化のリスクなどの課題があり、現段階においては再生医療の主流にはなりづらいものでした。

体性幹細胞は、ES細胞やiPS細胞のようにどんな細胞にでもなりうる能力を持ち合わせておらず、分化する能力は持っていますが、分化できる細胞の種類が限定されています。
つまり、ES細胞やiPS細胞から数段階進んだ状態、いずれかの組織に向かってすでに分化した状態の細胞というもので、例えば血液系の細胞を作る「造血幹細胞」、神経系の細胞を作る「神経幹細胞」といったように、その役割が限られていると考えられていました。
しかしながら近年の研究によって、体性幹細胞の中でも「間葉系幹細胞」はさまざまな器官や組織に分化できる細胞ということがわかり、さらに皮膚や脂肪、骨髄など体内のあらゆる場所に存在していることがわかりました。

ES細胞やiPS細胞と比較すれば分化できる細胞は限られますが、培養に必要な細胞に自分自身のものを用いることができるという大きなメリットがあります。
さらに採取も容易であり、拒絶反応のリスクは少ないうえに生着も良いということから、すでに実際の治療に用いられています。
間葉系幹細胞の研究・開発は多くの研究機関や企業から注目され、特にアメリカでは、これまで治療が困難だった難治性疾患について数多くの治験が行われ、着実に成果をあげており、今後の再生医療の中心的な存在になっていくと考えられています。
幹細胞を中心にした手術や医薬品が私たちを救う未来は、もうすぐそこに来ているのかもしれません。

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