AOB Medical Co., Ltd.
YOUR MEDICAL
CONCIERGE

BLOG

再生医療を支える間葉系幹細胞【2】

第11回目:再生医療を支える間葉系幹細胞【2】

長い歴史を経て研究されてきた幹細胞で、現在最も注目を浴びていると言えるのが間葉系幹細胞です。

「間葉」とは、「動物の発生過程もしくは成体で見られる組織で、組織間の間隙を埋める結合組織や細胞群」と定義されています。つまり細胞と細胞の間を埋める物質です。

この間葉系幹細胞は、脂肪や骨・軟骨、また筋肉や血管などのいくつかの組織や臓器に分化することが可能という多様性を持っています。
さらに、その存在は、成人の骨髄、歯髄、脂肪、また臍帯や羊膜などにもあり、比較的容易に採取することが可能です。
さらにまた損傷した組織の修復だけではなく、免疫抑制作用や抗炎症作用も持ち合わせており、そして脂肪や骨などに分化した細胞は、サイトカイン、成長因子、エクソソームなどを放出する事によって、血管新生、抗炎症、抗酸化、抗線維化作用を促すという、再生医療にとって希望の幹細胞と言えるでしょう。
これらの間葉系幹細胞の特徴から、臓器移植後の拒絶防止に利用する研究、またはがんの遺伝子治療薬の運び屋として利用する研究なども実施されています。

さらに研究は進化と深化がなされており、アルツハイマー病や肝硬変、クローン病、潰瘍性大腸炎、新型コロナウイルス感染症などの臨床実験がアメリカを中心に行われています。
例えば、近年社会を混乱に陥れている新型コロナウイルス感染症については、ClinicalTrials.gov(アメリカ国立医学図書館によって運営されている、世界209カ国、329,000以上の試験からの登録を保持している最大の臨床試験データベース)によれば、間葉系幹細胞を用いた治療数はMSC 治療は 66 例(アメリカ20例、中国9例、インドネシア6例、トルコ4例、メキシコ3例など。2022年4月15日現在)あり、その成果は確実に上がっています。

新型コロナウイルス感染症による窮屈な社会状況も、間葉系幹細胞の研究。開発によって打開される日も近いかもしれません。

 

医療関係者様専用サイト

企業理念